一般的な麩にくらべ、奥山製麩所ではグルテンをぎりぎりまで多めに配合して麩を作ります。
六田地区は、奥羽山系からの豊富な水脈に恵まれ、名水が多く湧水する地区です。 江戸時代に秋田藩の佐竹公が六田に宿泊した際患った病気が、井戸水を飲んだところ、立ち所に治ったという伝説があります。奥山製麩所では、 その伝説の佐竹井戸と同じ地下水を使用しています。
江戸時代末期に始まった「六田の麩」。かつては良質な小麦が収穫され、名水が湧水するこの地区は麩作りに最適だったといいます。 現在は、先人から伝えられた製法を生かし、焼麩では国内屈指の蛋白質量で、その食感は「六田麩」ならではと全国的に高い評価を戴いております。
六田地区は良質な小麦が獲れたことが、焼き麩製造業・製麺業の発達を促しました。 「麩」は大きく「焼麩」と「生麩」に分けられます。良質な小麦粉に水を入れてよくこねます。 それを水洗いするとデンプンが流れ出てガムのようなグルテンが残ります。 「焼麩」はグルテンに小麦粉や重曹などを加えて更に練り、焼き上げたものです。 「生麩」はグルテンにもち粉を加えて蒸したものです。